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世界最古のカジノはカジノ・ディ・ヴェネツィアで、1638年にオープンしました。この建物はベネチアのグランドキャナル沿いに建っており、もとはシアター・セント・モーゼ(Theatre Saint Moses)という名前の劇場でした。芝居の幕間にギャンブルをするための別棟があり、そこからベネチアの街でのカジノとギャンブル熱が始まったのです。1744年末までにベニスにはギャンブルができる場所やカジノが120件以上もできていました。

ルネッサンス パレスは15世紀にイタリアの建築家マウロ・コドゥッシによって建築されました。彼はベネチアで最も美しい教会のいくつかも手がけています。ルネッサンス パレスはイタリアの貴族で、芸術品のコレクターでもあったアンドレア・ロレダンが建築を任されました。天井のフレスコ画はマティア・ボルトロニ、パルマ・イル・ジョヴネ、ジャンバッティスタ・クロザートといったイタリアの名画家たちによって描かれ、これらの多くは今日でもパレスで観ることができます。

最古のカジノは当初ヴェンドラミン・カレルジ宮と呼ばれていました。カジノの初期以降、イタリアの王族の屋敷としても使われました。その後ドイツの作曲家リチャード・ワーグナーによって1858年から1883年に彼が亡くなるまで使われていました。最終的にはベネチア市が1946年にこの建物を買い取って修復し、1959年に正式なカジノとして再オープンしたのです。

今日ではブラックジャックからルーレットやポーカーまで、何百種類ものギャンブルが用意され、タキシードに身を包んだディーラーがゲストを歓迎しています。600台のスロットマシーンも設置され、またワールドポーカーツアーのようなプロのためのトーナメントも主催しています。

このカジノでは無料シャトルボートサービスを提供しており、ゲストをフランス風にデザインされたカジノの正面玄関まで連れて行ってくれます。このカジノはワーグナーの名前にちなんだ「ザ・ワーグナー」というレストランも経営しており、正統派のイタリア料理が食べられます。またグランドキャナルや、1959年にオープンし、パレスで暮らした音楽家ワーグナーの創造性豊かな暮らしぶりを紹介するワーグナー博物館が見渡せるプライベートガーデンもあります。

クラリー・ダンスとクーリオはこのカジノでパーティーを開催したごく少数の人たちです。元々は、役者たちの交流の場として始まり、今でも一部の人々にとっては文化的なホットスポットと見なされています。このパレスまたはカジノは、いくつかのハリウッド映画の舞台として使われたり、ベネチア映画祭のイベントに利用されたりしています。確かにここは、まさにジェームス・ボンド映画から抜け出した場所のようです。薄暗い照明で不気味とも言えるこの建物は、伝統的なイタリアデザインの究極の宝石といえるでしょう。すべての階段の手すりにはフエルトのロープが施され、クリスタルのシャンデリアやムラノのガラス職人によって制作された時代物の鏡が使われています。トゥ ルーマン・カポートはこの絢爛たる街の印象を彼の言葉でこう説明しています:「ベネチアは、まるで箱一杯のボンボンを一気に平らげるような、そんな街だ」

世界最古のカジノであるカジノ・ディ・ヴェネツィアには悠久の歴史がありますが、カジノ自体にはそんな気取ったところは何もありません。おしゃれな照明やモダンな装飾がふんだんに使われ、同時に歴史を感じさせるエレガンスさも持ち合わせているのです。

Hiraoka Mushanokoji

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